素材と加工方法の組み合わせ及び独自の配合技術でさまざまな機能を生み出します。
素材は大きく分けて、繊維を織ったり、編んだりして作られる繊維基材と防水性や耐候性などを付与するプラスチック材料に分けられます。これらを複数組み合わせ、工夫を重ねることで様々な製品が生まれます。
弊社で生産されている産業資材用途のターポリン等に使用される織物は、高強力・耐水性・耐腐食性他の性能が要求されるので、織物に使用される繊維はナイロン・ポリエステル・ガラスなどの化学繊維が使用されております。
ポリエステル | ナイロン | |||
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比重 | g/m2 | 1.38 | 1.14 | |
吸湿性 20℃ 65%RH | % | 0.4~0.5 | 3.5~5.0 | |
引張強力 | 乾 | g/D | 4.3~6.0 | 4.8~6.4 |
湿 | g/D | 4.3~6.0 | 4.2~5.9 | |
伸び | % | 20~40 | 28~45 | |
軟化点 | ℃ | 238~240 | 180 | |
溶融点 | ℃ | 255~260 | 215~220 | |
燃焼状態 | 溶融しながら燃焼 | 溶融しながら燃焼 |
テックス | 化合繊フィラメントの糸の太さの単位で、10,000m当りのグラム数。"tex"で通常表します。 1テックス=10デシテックス 国際規格(ISO)では「テックス」を用いることが規定されております。 |
番手 | 紡績した糸の太さを表わす単位で、一定の重量に対して、長さがいくらあるかで表わします。 綿番手の1番手とは、重さが1ポンド(453.6g)で長さが840ヤ-ド(768.1m)あるものをいいます。 |
デニール | 化合繊フィラメントの糸の太さの単位で、9,000m当たりのグラム数。"d"で通常表します。 9,000mで重量が1gあるものを1デニ-ルといいます。 |
織物の組織には多くの種類があるがその基礎となるのは、平織り・綾織り・朱子織りの3種である(織物の三原組織)。
産業資材分野では平織りが主流である。
プラスチックに万能なものはなく、それぞれの利用目的に応じた、いろいろな性質のプラスチックがあります。
これらのプラスチックについて、一般的には熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の二分類に分類されます。
加熱すると、軟化して加工できるようになり冷やすと固化する樹脂を「熱可塑性樹脂」といいます。
熱可塑性樹脂は線状構造である為、加熱すると軟化し、冷却すると固化し、これを繰り返し使用する事ができます。
主な高分子材料 | 汎用性 | コスト | 防汚性 | 防炎 | ウェルダー性 | ヒートシール性 |
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軟質ポリ塩化ビニル | ◎ | 安価 | △ | ○ | ○ | ○ |
EVA (エチレン・酢酸ビニール) |
◎ | 安価 | ○ | × | ○ | ○ |
軟質オレフィン系高分子 | △ | やや高価 | △ | × | △ | ○ |
ポリウレタン | ○ | 高価 | ○ | △ | ○ | ○ |
シリコン樹脂 | △ | 高価 | △ | ○ | × | × |
特殊フッ素系樹脂 | △ | かなり高価 | ◎ | ○ | △ | ○ |
加熱すると、軟化して加工出来るようになるが、そのまま加熱を続けると化学反応を起こして硬化する樹脂を「熱硬化性樹脂」といいます。
弊社では、熱可塑性樹脂を主に様々な配合技術を活かしてそれぞれの用途にあった素材を選定して商品を開発致します。